Wednesday, April 16, 2008

最終講義とスピーチ

大分イサカも日が長くなってきました。

さて昨日、大変いいものをみたので紹介したい。


一つ目は、先日日本の旧友から教えて頂いたもので、カーネギーメロンのComputer Scienceの教授の最終講義。

この教授、まだ47歳と若くお子さんも3人いらっしゃるようだけれど、ガン宣告を受けて余命数ヶ月というところでのこの最終講義

この講義は彼のこれまでの軌跡を、「子供の頃の夢を本当に実現するために」というタイトルでまとめたもので、大変楽しく、力強く、ユーモアに富み、上記悲しい背景を忘れさせてくれるほど、素晴らしいメッセージにあふれていた。

1時間をこえるこの講義を聴いて僕なりに捉えたメッセージは、人生楽しむこと、情熱的に生きること、不満を言わずに一生懸命働くこと、よく準備をすること、決して諦めないこと、真実を語ること、そして、感謝を述べること。さりげなく奥さんへの感謝もいれていたところに、アメリカらしさも感じたりしたけど、こういう文化は好きだ。また、子供の育て方(Creativityを失わせないようにする)についても示唆もあり、僕も子供もったら参考にしたい。

さてこの講義、実際は去年の9月のものらしいのだけれど、その後テレビでもFeatureされ、最近になって(今年4月)NYT記事としてもとりあげられたよう。

テレビでの講義短縮版は、テレビ演出上余命幾ばくもないという部分を多少強調したのかなという印象で、なので余計に最後の部分にはぐぐっときた。


二つ目は、これもその友人からのメールで触れられていた、AppleCEOSteve Jobs氏のStanford2005年卒業式でのスピーチ

これは、お世辞抜きで感動。鳥肌がたって、結構目頭が熱くなった。もう3回もみてしまった。

氏の話し方は、前述の教授と比べればともすれば単調な面もあるけれど、僕にとっては逆にそれが効果的で、その淡々とした語り口故に大変強いメッセージを感じ取ることができた。

出生時の両親のこと、仕事の大きな転機や本人のガン克服に到るまで、氏の個人的なエピソードを元にしているため迫力もあり、卒業式に大変ふさわしいスピーチだったと思う。

いくつも強烈なメッセージはあるのだけれど、

- 過去に行ったことは将来に繋がるものであり、

 無駄なことはないと思い取り組むこと。

- 素晴らしい仕事をするためには、その仕事を

 好きであることが必要。好きな人を愛するの

 と同じように、仕事を愛すべき(そういった

 仕事を見つけるべき)

- 時間を無駄にしない。今日一日しかないとし

 たら何をするかという視点で物事に取り組むこと。

や(結構意訳)、さらに原文どおりだけれど、

- Sometime Life will hit you with a brick, don't lose faith

- Follow your heart and what you truly want to become, everything else is secondary

など、そして最後のこの言葉

- Stay hungry, stay foolish

が心に突き刺さった。尚余談だけど、Foolishというのはアントニオ猪木の「バカになれ」に通じる話かと思う。常識や他人が作ったドグマなどを取っ払って、自由に発想しろということかと思う。


両者のスピーチを聞いていて、自分の至らぬ所に気付かされ、もっと真剣に一日一日を過ごしていかないといけない、と深く反省。


追記

上記に加えてBill GatesHarvardでの2007年卒業式のスピーチも聞いてみたけど、こちらはちょっと上記と趣が違い、貧困撲滅や不平等の為に貢献しようと呼びかけるもの。これは昨年のうちの卒業式でのPresidentのスピーチと同様のもので(以前アップしています)、僕の興味にあう話としてこれはこれで興味深い。


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