Saturday, January 27, 2007

Spring Semester 最初の一週間

授業が開始し、一週間が経過しました。今週いろんな出来事があったので、備忘録として記録しておきます。

①授業

spring semesterに履修する授業、shopping期間として一週間を費やして、だいたい決めました。今回はpractical、analyticalな授業をメインにして履修することにしており、履修する授業のタイトルは以下です。

Quantitative Techniques for Policy Analysis and Program Management
Quantitative Research Methods
Spatial Modeling and Analysis
Planning and Management of Agriculture and Rural Development
International Development MPS Seminar

先学期履修したEconometricsやStatisticsの授業の内容と関連していたりするので、知識を深めることができるのではと期待する半面、まだ使ったことのないsoftwareを駆使したり、また使えることが前提だったりする授業もあり、自分にとってchallengingな授業をまたもや取ってしまい、どうなることやら。

②友人の来訪

24日、25日に、大学時代の部活の友人がCampus visitでIthacaに来ました。彼の用事で来たとは言え、この田舎を訪問してくれた初めての友達です。彼とは就職後海外で会うこともよくあり、以前お互いの仕事の出張からJakartaで何度か飲んだりしていて、今度はアメリカで飲むとは、なんともそういう縁を感じます。

授業などもあり、いいオモテナシができたかどうかは微妙ですが、彼もいろいろ感じ考え、用事に対して自分なりの答えを持って帰っていったようで、なにより。気を遣ってもらって日本の雑誌や食糧も持ってきてもらってとても嬉しい。有難う!

久しぶりに旧友との再会はとても懐かしく、また彼はすごく熱い人間で、おおいに語り合い楽しませてもらいました。Visitを終えバスでIthacaを離れる友人をcollege townで見送るときには、ちょっぴり寂しさもこみ上げてきましたが、彼のガンバリを聞いて刺激をもらい、ここで僕も頑張ろうと思いました。 またいろいろプライベートのご指南ももらいました。性格と相談しつつも、take it easy!で行ければと思います。

さて、彼には僕のちっちゃくてmessyな部屋に一泊してもらったのだけど、landlordから借りたair mattress、同じく貸して貰ったair pumpセットにpumpとmattressの空気出入口とを繋ぐ管が入ってなく空気をいれることができず、結局僕はair mattress without air(!)を床に敷いて、そこに寝ました。床は絨毯なのでなんてことはなかったんだけど。。。。air mattressの意味が。。


友達はこの2週間ぐらい大学巡りをしていて、ずっと寒波を引き連れて移動してるって言っていた通り、25日はたぶんこの冬一番の冷え込み。摂氏-10~15度は行ってたんじゃないかな、かな~り寒かった(写真は、campusから歩いて帰る途中の、Cascadilla creekの様子)。









③歯の詰め物

25日、夜飯食ってるとき突然ガリッと取れました。ちきしょー。この歯、昔インドに出張してたときにも詰め物がとれた歯で、痛くなかったから2、3年放置していたんだけど、留学するというのでわざわざ改めて詰め物をした歯です。

普通に日本で生活していればあまり意識することはないけれど、こうなると、今の健康保険のステータスが直にきいてきますね。。

僕は今休職の身分。現在の会社との関係から、残念ながら退職と同じように基本的に会社からは全ての保険関連(厚生年金、健康保険など)の恩恵は受けられないようになっています。年金だけは一応、国民年金に加入して来たけれど、2年間程度なら元気でいられると思い、健康保険は日本でははいりませんでした。アメリカでは学生保険にははいっているけれど、歯科部分はカバー外。なので、歯がおかしくなった場合、アメリカでも日本でも保険がきかず、実費になっちゃうのね。

だからこそ、自分のdecisionの持つriskをhedgeすべく、留学前会社の健康保険に加入していた間に歯医者に2年間問題のないようにしてもらったはずなのに。。。意味ないぢゃん。今後日本に一時帰国した時歯医者に行っても保険きかないし。

ま、インドでとれたときと同じように、問題ない限り放置しそうですが。

④Love Germinates!

略してラブジャミ。学生生活、Ithacaでの生活、そしてアメリカでの生活を楽しもうと友達数人と今月立ち上げた(?!)サークル名。

まずは形からということでT-shirtsを作るべく、そのデザイン作りがby chanceだったけど昨日終わりました。またこのデザインが最高なんだなぁ。作ってくれたのはTちゃん。ほんと、才能ある。まず、僕の抱いてた漠然としたイメージ(American pop)を伝えたんだけど、それをちゃんと理解してすばやくoutputする才能。これ、仕事したらすごく重宝される才能だと思います。

活動内容としては、サルサ教室への参加だったり、NYCへの“ラーメン、spa、カラオケ、club”トリップだったり、formal party開催だったり、企画は澱みなく出てきます。皆で盛り上がって、楽しめたらいいですね。

と、現会員の中で圧倒的に年をとっているのは僕だけ。あれれ、俺こんなことしてていいのかな(笑)。ま、こういうことやるのももう最後だろうし、勉強妨げない範囲ということで、ハイ。

尚、名前の由来は「恋が芽生える」を英語でいうと何だろうって話をしている際に、なんか語感がいいということで採用された名前。果たしてここIthacaで皆にLoveはGerminateするのでしょーか(笑)。

⑤BRUTUS

こっちにきた友達が持ってきてくれた雑誌「BRUTUS」2007年2月1日号の特集は、脳科学者茂木健一郎。茂木健一郎といえば、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」のパーソナリティーで始めて知った人だけど、特集されるということは、最近日本で注目されてるのかな。この番組、内容もよいし、また同じパーソナリティーのNHK女性アナウンサー(住吉アナ;調べてみたら、彼女自分の2歳上だった・・もっと若く見えた)がかわいいので(笑)、出張中などNHKが見られるときによく見ていました(日本では、持っていたテレビが壊れて以降テレビを見ない生活を送っていたもので)。

さて、まだ全部記事をきっちり読んでないのだけれど、ざっと流して共感した彼の言葉を「現代世界の歩き方の基礎知識 モギダス 知恵イチロー」からいくつか。

「情熱と論理。この両方を兼ね備えている人はなかなか見当たらない。(中略)きわめて論理的にして、きわめてパッショネット。そのような人しか、結局信用できない。」

「旅することの歓びは、その土地にしかない「何か」に触れることである。」

「見た目ばかり気にしていて、内面にロゴスがないやつらなんて、全然セクシーじゃねえじゃん」

「ひらめきは一瞬で来る。しかし、そのひらめきを実際に形にして、人々の間で流通するようなものに仕上げるには、長い時間と地道な作業の積み重ねが必要となる。それが、99%の努力となる。」

「いつから、日本はこんな内向きな国になったのだろう。」

「たまには、一世一代のバカをやる、ということを企んでもいい。むしろ、どんなバカをやってやろう、と普段からいろいろ思いを巡らせるべきだ。(中略)つまりこの世は賢いバカが変えてきたということになるんじゃないか。」

「最高の教養を身につけ、最も深い思想を抱け。」

「多様性は、きっと神から人類への贈り物なのだ。」

「農業に携わる人が謙虚になるのは当然だ。」

「自分自身を振り返り、周囲の人たちを観察すると、「プロ」の領域になるほど、無駄な動きがなくなっていくことが了解される。素人はうだうだ無駄が多い。」

「人生の大切な教訓のひとつは、「自分にとって」の切実さを引き受けることも大切だけど、同時に、「世界にとって」という視点を持つべきだ、ということである。」

「モードが変わるのはキモチがいい。ひとつのモードを脱ぎ捨て、別のモードを着る。モードというのは、服のことだけではないのである。」

「何歳のジジイになっても少年の心を失わない人生は上等である。」

「いかに努力すべきか知っている人を「天才」と呼ぶ。」

「いかに「王様は裸である」と言い続け、バカであることのエネルギーを維持し、そして真実と、何かとてつもないものへの愛に忠実であるかということになるのであろうか。他者とは自分を映す鏡である。いろいろな人に会って、磨かなければ曇る。」

「世の中には、よいもの、心を惹かれることはたくさんあるけれども、それに運び去られてはいけない。自分の魂のありかはきちんとおさえておかなければならない。」

「論理的であると同時に、感性のチャンネルを開くということは難しい。(中略)本当に大変なのは、世界知の全体像を見つづけつつ自らの感性を開くこと」


以上、心したいです(ここでは部分を全体から抜き出しているので、彼の本当にイイタイコトが伝わっていない可能性もあります)。

あと、茂木氏とフードジャーナリスト平松女史との対談の記事では、食の話題から、男女の仲やエロス(といっても全然ソフトなレベル)に話がちょびっと展開しているのだけれど、これ、かなり知的な会話だと思う。なんというか、単なるHな下ネタでは全くなく、食に対する深い洞察を踏まえ、男女の仲やエロスとの共通性、analogyから話が発展・昇華していく(言い過ぎか?笑)、めちゃくちゃ大人な会話。こういう会話、美味しいご飯を素敵な場所で食べながら、そういう話をacceptしてもらえる大人な女性とやってみたいものです。ううん、でも僕自身このレベルまで食に対する深い洞察力・知識はないので、まだ無理かな。

最後に、記事にあった鳥取県三徳山三佛寺国宝投入堂、始めてその存在を知りました。役小角が断崖にお堂を投げ入れて出来たとの逸話がある”奇跡の建築”「投入堂」、とても行ってみたくなりました。友達から安藤忠雄関連で勧めてもらった直島とあわせ、建築にひたる中国地方や瀬戸内海を回る旅なんてのもいいなぁ。


と、今回のエントリーは、備忘録的に雑多な話題でした。

2 Comments:

Anonymous Anonymous said...

直島って今、hotな場所なのか。
高松行くためにかったマップルには
特集してました。こぎれいなペンションが
あるという印象しか受けなかったけど。
比較的近所なので行ってみようかな。

三徳山もどこかで聞いたことがある。
三朝温泉の近所にある崖の上のお堂かなあ。

茂木健一郎で脳に興味持ったならば、
「脳の渦理論」に関する本オススメします。
中田力という新潟大の脳研究所の先生が
提唱している理論です。その世界の人から
は荒唐無稽と受け取られているようだけど、
脳の中の水分子がグリア細胞の中を移動して
それが意識を形作るというのは浪漫があります。

7:59 AM  
Blogger nakacho said...

>うは

>直島って今、hotな場所なのか。

いや、いわゆる世間一般でホットかどうかはわからない。単に友達一人が言っていただけだから。自分の中で見てみたいなぁと思っているだけです。

>脳の中の水分子がグリア細胞の中を移動してそれが意識を形作るというのは浪漫があります。

natural scienceとsocial scienceが繋がるような研究は、面白いと思います。一方雑誌には、natural scienceの話は確か全くでてなかったとおもうけど(BRUTUSにそんな硬い話題、書くはずもないだろうね)。

2:34 PM  

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