Thursday, October 12, 2006

ナイアガラの滝

Fall Semesterが始まっておよそ一月半がたち学期の中休みということで、先週の土曜日からこの火曜日まで4日間、Fall Breakで授業がお休みでした。その初日土曜日に、僕と同じく今年からこちらのMaster Courseに留学した日本人Hさん、Aさんと3人でレンタカーを借りて、ドライブがてらナイアガラの滝まで行ってきました。

日本では車を持っていたのでよく運転していましたが、左ハンドルの車を運転するのは初めて。また運転する車で国境を越える(アメリカ→カナダ)のも初めて。さらには世界三大瀑布のひとつを見るもの初めてと、初めてづくしの旅でした。

運転は、車を借りてすぐはかなりびびっていて、日本の方がみな、「慣れるまでは日本の癖で自分の体を車線の右側にもって行きたくなる習性が抜けないから、車がどうしても右によってしまうよ」とのお話を聞いていましたが、なるほど本当にそうで、どうしても車が右に。まあ、でもわりかしすぐに慣れ、手馴れた感じ(からは程遠いか!)で運転できました。

アメリカでの運転はかなり気持ちがよく、ナイアガラまで4~5時間かかりましたが、想像以上にあっという間でした。日本で4,5時間のドライブというと結構しんどい感じですが、アメリカだとそれほどでもないですね。これも日本人の皆さんが口をそろえて仰るのですが、日本の首都圏のように道が混んでないってことが一番じゃないかと思います。日本で強いて言うなら北海道をドライブしている感じかな。車買いたくっちゃいましたね。NYCまでも4,5時間でいけるらしいですし。。ここ田舎のイサカで、勉強の息抜きの数少ない方法のひとつとして、ドライブという選択肢も捨てがたいなと。どうしよっかな。同じコースに留学していた会社の先輩が、「車絶対あったほうがいい」と勧めてくださった意味がようやくわかりました。

さてナイアガラの滝ですが、滝は大きく2つ(正確には3つ)あって、アメリカとカナダの国境をへだててアメリカ滝とカナダ滝とがあります(だから英語ではNiagara Fallsと複数なんですよ)。アメリカ側とカナダ側と両方から滝を見られるのですが、見所が多いということで国境を越えてカナダ側を見ることにしていました。国境越えは特段問題もなく(留学生ステータスのF-1ビサとそれをサポートする書類はもちろん見せますが)、すっとカナダへ入国。陸続きで違う国に入るって感覚に慣れてないですね。カナダ側ではお金もUSDが使えましたし、もちろんみんな英語なので、どこからカナダでどこまでがアメリカだったのか、よくわからなくなったりもしました。

そして滝です!想像はしていましたが、すごい迫力。さすが世界3大瀑布です。





事前にホームページでいろいろ勉強していったので、カナダ滝には滝つぼがあるがアメリカ滝には滝つぼがなくでている岩に直接水が落ちているとか、カナダ滝を下った冒険家の生存率が66%だとか、魚も普通に滝に吸い込まれて落ちていっているとか、薀蓄をたれつつ、霧の乙女号、Journey behind the fall、TableRock、Skylon Tower、などメジャーなアトラクションをまわりました。アメリカ側のCave of the windというアトラクションも滝のかなりそばまで行けて楽しそうでしたが、今回は時間がなく見に行けず残念。もし次に行く機会があれば是非行ってみたいと思います。

豊富な水量、そして水も見る限り綺麗(堆砂の心配も少ない!)、なにより50メートル程度の落差がとれるので、これを使って発電しないわけはないだろうといろいろ見てみると、案の定カナダ側もアメリカ側もそれぞれ取水してしっかり水力発電してます(笑、職業病か!?)。

観光資源である滝の景観を尊重するため(と言い切っていいかわかりませんが)下流側まで運河やパイプで水をもってきて、一旦貯水池にためてから下流側で発電しています。滝は氷河期に隆起したナイアガラ断層によってできたようで、自分自身の水流により年々侵食されて上流側へ後退しています(現在の滝の位置はできた当初と比べて約10km上流とのこと)。水力発電用の水門が滝上流部に出来る前は年間約1m後退していたようですが、現在の後退速度は水量の調節により3cm/年程度に抑えられているそうです。発電所は、その下流側の断層の落差を利用しています。Google Satelliteにもしっかり下流側の貯水池が見えました。発電量は、カナダ側2百万KW、アメリカ側で2.4百万KW、総発電量4.4百万KWとのことです。

そんな感じで夕方になり、あたりが暗くなったところで帰る事に。天気もよく素晴らしい自然を観光でき、すっかりリフレッシュできたのでした。

そして旅のおまけ話。

復路は夜の運転ということもあり、高速を降りる際の出口がわかりにくく、本来降りなければならない出口を通りすぎそうになったので、急ハンドルを切ってぎりぎり出口の側道に乗ることができたのですが、ホッとしたのも束の間、突然後ろで光りがきらめき出し・・。





な、な、なんとパトカーが後ろにぴったりついてくるぢゃないですか。。。。いつの間に!!





やっべーみたいな。。。(汗)





そう、止められちゃったんです。側道に車止めるとパトカーから警官が。。。映画でよく見るシーンみたいに懐中電灯を顔の脇につけて車に近付いてきて、「車の登録証、ドライバーライセンスみせろ」とか、「どこにいっててこれからどこまでいくんだ」とかひとしきり質問されました。要は「スピード出すぎだ」みたいなことだと記憶しているのですが、特段悪いことしてないはずだったのでまあひどいことにはならんだろうとの思い通り、最後は「スピード注意しろよ」ってことで無罪放免、皆ホッとしました。

これも初めての経験。あたふた国際免許証等の書類を出しおどおどする留学生を存分にアピールした我々の戦法が功を奏したんでしょう(いやいや、あれ精一杯の対応でしたよね、Hさん!ちなみにこんときの運転は僕ぢゃなくHさんです・・あ、書いちゃった。)。

そんなこんなで、なんとも初めてづくしの珍道中でした。

そして。

Fall Break気を抜きすぎて、昨日から始まった普段の生活にすぐ戻れていないところがまずいです。来週にひとつMid term Examと重めのClass Assignment提出があるので、まずはそれらを片付けるべく、がんばります。

4 Comments:

Anonymous Anonymous said...

こんばんは★
ナイアガラ、行ったのね!!
ブログからも迫力伝わってきました~^-^
ところで、アメリカ北東部で大雪との
ニュースを見たけど、そちらは大丈夫?
寒さにも雪にも負けないで、がんばってねー。
では、またね☆o-ya

11:30 AM  
Blogger nakacho said...

>o-yaさん

大雪、そうらしいね。ほんと、ナイアガラの滝の近くの町でもすごい大雪で大変なことになっているとのこと。滝付近もすごいんだろうね。ほんの数日違いで、とてもついてたよ。

ここイサカでもここのところ急に冷え込んできて、マフラーまいて歩いてます。

4:35 PM  
Anonymous Anonymous said...

ナイアガラの滝、すごい迫力ありますよね。日本語で言う「滝」と同じ単語を使っていいのか?、と思うほど。
私が数年前に訪れたときは3月初旬で、滝全体が凍りついていて、それはそれで美しい風景でした。しかし寒かったです、あれは。

豊富な水量、50mの落差・・・、などと途中まで読んでいて、私も「!」と思ってたところでした(笑)。やはり同じことを考えていらっしゃったようですね。職業病か・・。雄大な自然を愉しむときぐらい忘れたいなぁ、と思う一方、それを忘れてしまうと仕事にならないという状況も多々ありますからねぇ。

いろいろ調べてからお出かけになるところ、さすがです。ちょっと見習ってみます。

車の運転、気を付けてくださいね~☆

9:30 PM  
Blogger nakacho said...

>ノナ

あれれ?!薀蓄たれる為に使ったHPでは、冬でも滝は凍らないって話だったような。。

おかしいな。HPの信憑性か、はたまた自分の記憶力があいまいなのか。。

>雄大な自然を愉しむときぐらい忘れたい
>なぁ、と思う一方、それを忘れてしまう
>と仕事にならないという状況も多々あり
>ますからねぇ。

仕事仕事って意識するってわけでなく、そういう見方を自然に備えていても悪くはないかなぁって思います。綺麗とかそういうことを感じると同時に、地域経済のことや天然資源の利用なんかに思いを馳せても深みがでるかなぁと。

ただ確かに、こんな話しをそこで熱くされても、万人にはうけないよな(笑)。

7:07 PM  

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